鳥獣の保護管理
野生鳥獣は、生態系を構成する重要な要素の一つであり、人間の生活環境を維持する上で欠くことのできない役割を果たしています。しかし、地域的に分布域の縮小や個体数の減少が進行している種がいる一方で、特定の鳥獣による生態系や農林水産業などへの被害が深刻な状況にあります。
当センターでは、生態系や農林水産業への被害軽減を目指して科学的・計画的な鳥獣保護管理事業を推進するため、鳥獣の分布、個体群動態、生息数、植生などのモニタリングや農林水産業等への被害対策に関する情報の収集・整理、それら情報に基づく政策提言を行っています。さらに、国立公園など衰退しつつある地域固有の生態系を、自然再生によって積極的に取り戻すための計画立案にも関わっています。