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一般財団法人 自然環境研究センター

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2018年度インターンシップ(秋)

10月31日~11月2日の3日間、秋のインターンシップ研修を実施しました。今回は多くの応募者の中から6名に参加していただきました。

この研修は、当センターの社風や業務内容・方針を知ってもらうことと、環境保全に関する実践的知識やその解決に必要な考え方を身に付け、意欲を高めてもらうことを目的としています。

主な内容は、➀座学による鳥獣保護管理の現状(千葉県の事例)、外来種対策(小笠原諸島の事例)、②実習として、小笠原諸島におけるアノールトラップで非意図的に捕獲された昆虫類の同定、千葉県長生地域における獣類調査及び被害対策の視察、データ解析とその活用、③外来種対策を題材としたグループワーク、④インターンシップ全体をとおしたフィードバック等、盛り沢山でした。

短い期間でしたが自然環境に関する業務や環境保全のあり方等を学んでいただけたと思います。

 

➀座学

自然研の体制や業務内容、千葉県におけるシカ・イノシシの捕獲事業を事例とした大型哺乳類の保護管理、小笠原におけるアノール対策を事例とした外来種対策について、現場で活動する職員からの説明がありました。

 

写真:プロジェクト等の説明を受ける研修生

 

②実習

【外来種対策研修】

室内実習として、小笠原におけるグリーンアノール対策業務で回収されたアノールトラップを使って、非意図的に捕獲された昆虫類の同定作業を実施しました。顕微鏡や専門書、実際の標本を傍らに、本格的な分析作業の一端にも触れてもらえたと思います。この研修をとおして、外来種であるアノールを捕獲するには多くの在来種の犠牲が払われることを認識する一方で、そのデータを無駄にせず、捕獲された生物への影響を把握し、トラップを改善したり、保全に必要な情報を取得することもできることを体験してもらいました。

 

左写真:アノールトラップで捕獲された昆虫類のソーティング作業、右写真:昆虫類の同定作業

 

【野生鳥獣管理研修】

野外実習では千葉県をフィールドとして、自動撮影カメラと痕跡の確認によるイノシシ調査と被害対策現場の視察に関する研修を行いました。カメラ調査と痕跡調査の2つの手法をとおして、事業の目的に対してどのような調査手法を選択するべきか、調査の設計の考え方や現地での技術的な工夫、イノシシと他の動物との痕跡の見分け方について学びました。また、被害対策現場の視察では、電気柵を設置しただけで農作物の被害防止が出来るわけではなく、獣種の特徴に応じた柵の設置方法に工夫が必要なことや維持管理の重要性について、現場を視察することにより理解出来たと思います。実習翌日は、自動撮影カメラの画像によるデータ解析の研修を行いました。野外調査の現場実習から調査データの集計作業まで業務の一連の流れを体験してもらうことで、野外調査で得たデータをどのように野生動物の保護管理に活かすかについて、難しさや工夫の大切さを学んでもらえたかと思います。

 

左上写真:自動撮影カメラの設置実習、右上写真:イノシシの痕跡実習、左下写真:被害対策現場の視察、右下写真:執務室におけるデータ解析実習

 

③グループワーク

外来種対策をテーマとして、立場の異なる2班に分けて議論を行いました。議題1では、ペットとして移入され野生下で広がった外来種を対象に「野生下で捕獲した個体は駆除をする」、「野生下で捕獲した個体も駆除をしない」という2つの立場に分けて議論をしました。議題2では、生態系の中である程度ニッチが確立された外来種に対して「それでも外来種は根絶させる」「根絶はさせず生態系の一部に取り込み管理する」という2つの立場を設定しました。それぞれの議題に対して、グループでお互いの主張を議論し合うことで、外来種問題を扱う際には色々な意見があり、どのような対策を進めていくべきかといったことを考える難しさなどについて理解していただくことが出来たと思います。

 

左写真:外来種を題材とした背景や問題等の説明、右写真:それぞれのグループによる協議風景

 

④フィードバック

今回のインターンシップでは、哺乳類、爬虫類、魚類、昆虫類を対象とした生態学や保全学を専攻する方から、環境法などの法学を学ぶ方まで様々な分野の大学生・大学院生に集まっていただきました。そのため、3日間という短い期間ながら、様々な視点からの意見交換を行うことができました。

また研修生からは、自然研の業務を体験する事で、環境保全に関わる施策の策定から施行支援、事業の評価に至る一連の業務を理解できたことと、それを円滑に進めるための技術的な工夫やコミュニケーションの重要性、社会貢献への役割等の考え方に関する意見・感想が多く出されたのが印象的でした。

 

写真:研修に関するフィードバックの風景

 

参加者の声

 

日本大学生物資源科学部3年

業務を体験するだけでなく、なぜこの業務を行うのかという目的も教えて頂くことでより理解が深まったと思います。特に調査以外の業務については全く知らなかったので、発注からの流れや実際の仕様書の内容などを知ることで調査以外の業務の重要性を学びました。

また、職員の方々から多くのお話を聞くことで外来生物の駆除や生態系保全を行うことに対して視野を広げて考える大切さを学ぶことが出来ました。

今回学んだことや体験したことを今後の学生生活、研究に活かしていくだけでなく、将来生態系保全に関わるために何をすべきか考えたいと思いました。

 

青山学院大学法学部3年

日本の環境政策において科学的知見を提供し、行政との協働体制で重要な地位を担う自然研の業務を体験したく、今回のインターンシップに参加させて頂きました。

各事業がどのような流れで施行されているのかという実情を学び、自然研の環境政策への貢献度や関与する機会の多さ、存在意義というものを身をもって実感した3日間でした。

最前線の現場に携わる皆さんの姿勢からは多様な視点を持つこと、専門的高い意識を持つことという、環境と自然を相手にするにあたり求められる、人間的にとても大切なコアを学ばせてもらいました。そしてこの機会を通じ改めて、皆さんのように環境保全に対して真摯に向き合える人材になりたいという意志が自分の中で確信となりました。

 

東京農業大学地域環境科学部3年

今回のインターンシップは多くのことを学ぶことの出来た有意義なものになりました。千葉県長生地域でのシカ・イノシシ調査では大学での調査と異なり依頼されているものの為、行動一つ一つに伴う責任の重さがあることを学びました。小笠原の外来種問題ではただ外来種を駆除するだけではなく、その外来種と在来種との関係、また他の外来種との関係などその種を駆除後の環境の変化を考える。地域住民の方々の理解を得る等、多くの物事を考える必要があり、未来の予測・物事を多面的に見ることの重要性などを学びました。また今回体験した2つにも関係し最も必要なのはコミュニケーション能力だということも分かりました。

これらの学んだことを今後の大学での活動や自然環境の保全に関する社会貢献に役立てていきたいです。

 

法政大学人間環境学部3年

生物多様性を保全する活動について実践的に業務を体験し、専門知識を有する公的組織が果たす役割について理解を深めたいと思い、参加させていただきました。

外来種対策についての座学・実習では、トラップにおける在来種の混獲や、特定の種を駆除することによる生態系への予期せぬ影響など、この問題に取り組むことの難しさを実感しました。また、獣害対策についても、現地での調査やデータ解析実習などを通じ、より具体的な知見を得ることができました。3日間を通して、専門家の方々と接することはとても刺激になりましたし、保全活動を行う上で重要なことを多く学ぶことができたと感じています。

今回のインターンシップに参加したことで、将来は生物多様性保全に携わる職業に就きたいという思いがより強くなりました。

 

 

2018年度インターンシップ(夏)

8月22日~24日の3日間、夏のインターンシップを実施しました。参加者は5名で、いずれも学部3年生でした。

目的は、当センターにおける就業体験を通して、社風や業務内容・流れ等を知ってもらうことと、自然環境の保全に関してどのように社会貢献できるかを一緒に考えることです。そのためのプログラムは以下の通りでした。

 

1日目 所内研修

写真:対馬においてトラップで捕獲したスズメバチ科とミツバチ科の分析作業風景

対馬においてトラップで捕獲したスズメバチ科とミツバチ科の分析作業風景

  • ・オリエンテーション
  • (当センターの概要説明、参加目標の設定、業務の流れ)
  • ・所内見学
  • ・オリエンテーション(体験業務説明)
  • (シカ・イノシシ保護管理、対馬における外来種問題)
  • ・体験実習(ハチ類のソーティング)
  •  

    2日目 現地実習(千葉県長生地域)

    写真:イノシシの痕跡調査風景

    イノシシの痕跡調査風景

  • ・自動撮影カメラ設置状況視察
  • ・自動撮影カメラの設置実習
  • ・生息痕跡調査実習
  • ・農業被害対策地域視察
  •  

    3日目 所内研修

    写真:グループワーク風景

    グループワーク風景

  • ・書類作成実習
  • ・体験実習
  • (研究部執務室内における自動撮影カメラの画像解析作業他)
  • ・グループワーク
  • ・フィードバック
  •  

    参加者の声

     

    東海大学生物学部3年

    実習では色々な業務を体験させていただき、環境調査がどのように行われているのかをよく知ることが出来ました。

    特に、私は野外での調査に興味が集中しがちでしたが、フィールドワークだけでなく、その後のデータ分析などの地道な作業も、調査を行う上で大切であるということを学ぶことが出来ました。また、被害地の視察では職員の方から対策方法や地域の現状を聞き、自分の知識の足りなさを実感いたしました。それとともに、環境調査をする上でどのような知識や経験が必要なのかも分かり、大変勉強になりました。

    今回のインターンシップを通して、環境調査は非常にやりがいのある仕事だと感じるとともに、学生生活を送る上で良い刺激をもらうことが出来ました。

     

    東京農工大学農学部3年

    生態系保全に関わる職業を体験したいと思い、参加させていただきました。

    職場を見学させていただいたり、実際の業務を体験させていただいたりすることで、当然ですが参加前の想像よりもずっと具体的な就業イメージを掴むことができました。大変貴重な経験をさせていただきました。また、大学で現在学んでいることが業務と直結している部分もあるとわかり、より一層勉学に励みたいと思うようになりました。

     

    東海大学教養学部3年

    今回のインターンシップで、初めてイノシシの生息状況調査を行い、普段大学の研究室で行っている調査とは全然違うなと感じ、自然研が行っている調査について学べたことは、自分にとってとても有意義なインターンシップになりました。また、フィールドワークを自然研の人達が楽しく行っているのを見て、生き物が本当に大好きな人達なんだなと感じました。今回のインターンシップで学べたことを、今後活かせるようしたいと考えています。

     

    富山大学理学部3年

    インターンシップに参加して、自然研のように保全を仕事として関わることがどういうことなのか、大学で行う研究とどう違うのかと言った事を知ることが出来ました。

    例えば一連の業務について、動物による被害状況の調査研究をし、発表して終わりというわけではなく、そこから得られた結果を依頼元に報告し、また、対策を考え、地域への普及まで行うと言った点は大学の研究とは違う所だと感じました。他にも仕事には様々な生物種の様々な調査があり、それぞれについての専門的な知識が必要であると分かりました。特に長生地域でのフィールドワークでは、自分の知識や技術の未熟さを実感し、今後もっとフィールドに出て技術を磨く必要性を感じました。

    今回インターンシップに参加させて頂いて、今後の学生生活や研究活動を行う為の良い経験になっただけでなく、自身の将来就きたい職業、また、どのような形で保全に関わっていきたいのかを考える上でとても参考になりました。

     

    高知大学農林海洋科学部3年

    私は自然研のインターンシップに参加してみて、ここでの仕事は、実際に自然と向き合って行うものが多いと感じた。大学、また自分が好きで学んできた生き物の知識や経験を活かすことが出来るのだと感じた。

    また自然研の人たちは、生き物を学生時代から研究している人が多く、とても豊富な知識を持っていた。哺乳類だけではなく、他の分野の生き物を専門とする人も多く、まさに自然環境保全のプロ集団であると感じた。

     

     

    2019年度内定者の業務実習

    写真:岩手大学修士修了

    実習期間と実習内容

    実習期間:2018年11月9日~13日

    内容:渡り鳥飛来経路解明調査業務に
     かかるカモ類の捕獲及び送信機装着

    体験実習の感想

    実習では、渡り鳥の衛星追跡のための生体捕獲に従事しました。過去に類似の作業を経験したことはあったものの、今回の捕獲で用いた手法の中には初めて目にしたものもあり、技術的な部分で大変勉強になりました。将来的には自ら指揮をとって同様の現場をまわすであろうことから、研究員としてより一層の研鑽が必要だと感じました。また、空き時間には研究員の方々から業務内容や所内のことについて詳しくお話を伺いました。その中で、入所後は検討会などの事務局業務に少なからず従事することが想像されました。会議運営や連絡調整といった仕事は経験が浅いため、できるだけ早期に習熟するよう努めたいと思いました。今回の実習を通して能力的な課題がいくつか示され、今後の目標がさらに明確になりました。

     

    写真:東京農業大学修士課程

    実習期間と実習内容

    実習期間:2018年12月17日~21日

    内容:カモシカ定点観察

    体験実習の感想

    実習として、カモシカの定点観測調査を体験しました。野生動物の調査は、データを収集すること自体が難しいもので、自身がこれまで経験してきた植物の生態調査とのギャップを痛感しました。また野生生物の保全にあたって、データの地道な蓄積が非常に重要であるという事を今回改めて認識することができました。これにかかる現場での労力と努力は絶大で、野生生物を愛する者にしかできないことだと思います。そのことに誇りをもって、最前線で働いていきたいと思いました。

     

    2018年度内定者の業務実習

    写真:広島大学 修士課程

    実習期間と実習内容

    2017年8月21日~25日

    • ニホンジカ捕獲調査(くくりワナ)
    • ツキノワグマのヘア・トラップ調査
    • 室内業務(自動撮影カメラの画像解析作業)

    体験実習の感想

    大台ケ原においてクマのヘア・トラップ調査、シカの捕獲調査に同行しました。私はフィールドワークの経験がほとんどなかったため、実際、山を登って罠の見回りをすることは大変で、自分の未熟さを実感しました。しかし、職員の方の話を聞いたり、罠の設置に試行錯誤を重ねている取組姿勢を見たりすることは、とても刺激的でこれから活かしたいと思うことがたくさんありました。今回の実習を通して、自分をしっかりと見つめ直すことができたと感じています。

    写真:早稲田大学 修士課程

    実習期間と実習内容

    2017年10月31日~11月2日

    • カモシカ生息密度調査(区画法調査)

    体験実習の感想

    漠然と携わりたいお仕事や、お仕事を通して達成したい目標はあっても、実際にどのような能力や知識が必要であるのかと不安を感じていたので、今回の実習で、業務の中の調査からとりまとめまでの流れをみることができて勉強になりました。危険が伴う野外調査において、学生のアルバイトという立場と、職員の方と同じことをするかもしれないという立場では、責任の重さが大きく異なると感じました。就職の前に、自分の行動のひとつひとつに責任が生じるということを学べてよかったです。

    また、実習中に山の中でカモシカの親子を観察することができてとても嬉しかったです。生き物と向き合うことの責任感や緊張感を忘れずに働きたいと思いました。

     

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